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PHILOSOPHY
幸せな時も、そうでもない時も、
隣にいてくれるものが、一生物だと思います。
もちろん一生物だと思って手に入れたものが、
一生物ではなかった時もある。
一年で使わなくなると思ったものを、
五年十年、大切にし続けたこともある。
それは靴だったり、古着屋のカバンだったりする。
言葉だった時もあれば、ジッポーだった時もある。
マグカップでもあれば、人間関係だったりもする。
一生物とは、とても不思議なものです。
私たちもまた、移ろいやすい存在です。
それでも、これだけは確かではないでしょうか。
手に入れても、愛せるものが、
本当に大切なものである。
そして日々使い続けたものだけが、一生物になる。
夜も昼も、雨の日も晴れの日も、
気分が良い時もそうでない時も、
隣に寄り添い続けてくれる、
ささやかで美しく、幸福なもの。
そんなものに囲まれて暮らす生活を、
真の贅沢と呼びたいのです。
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